5.打席
1打席は投球→打撃→守備の順で行われます。 これから順に説明していきましょう。
6.投球
投球は守備側プレイヤーが投手カードを用いて行います。イニングの最初に投手の調子を決定します。 調子が決まったら、 投手はその欄の数値を使ってサイコロを振り、それに左右修整表の数値を加えて、そのサイコロの目に該当する結果を出します。
結果によっては打者が打撃を行わずに、 すぐ守備に移行することがあります。
6-1 投手の調子チェック
投手カードには、 A・B・C・Dの4つのランクがあります。 投手が登板した当初は調子Bであるとし、Bから上下していきます。
守備側プレイヤーは各イニングの開始時と投手交替時に調子チェックを行います。
調子チェックはサイコロを振って各種修正値を加えた後に、調子チェック表の現在の調子の欄と修正したサイ ロの目が交差するところを調べて結果を判定します。
6-1-1 調子チェック表の結果
調子チェックで出た結果は次のような意味を持ちます。
チェックの結果 | 効果 |
---|---|
↓2 | 調子が2ランク落ちます。 安定度によって1ランクで済むことがあります。 |
↓1 | 調子が1ランク落ちます |
NE | 調子は変わらず、そのままの調子で投げます |
↑1 | 調子が1ランク上がります。 |
↑2 | 調子が2ランク上がります。 ただし、安定度が 「B」 か 「C」 なら1ランクです |
6-1-2 疲労ポイント
投手が休養不足だったり、不意の登板があったり、イニングオーバーしたりすると、 疲労によって調子が落ちることがあります。
疲労ポイントは以下のように決定されます。 端数が出たらすべて切り上げます。
1と2、1と3は重複します。 どれも該当しないなら疲労ポイントは0です。
イニングオーバー + (オーバーした回) | 投手の「回」 「先」 を超える回を投げた。ただし◎〇の回は除外する |
スクランブル登板 (オプション) +3 | |
休養不足 (オプション) +(不足目数) +休 (○つきなら半分) |
6-1-3 疲労ポイントと調子修正の決定
疲労ポイントが出たら、 調子チェックにおける修正が決定します。調子修正は以下のように決められます。
疲労ポイント | 調子修正 |
---|---|
0 | 0 |
1-5 | -5 |
6-10 | -10 |
11- | -20 |
6-1-4 投手の安定度
投手にはそれぞれ安定度が設定され、 投手カードの 「安定」の欄に書かれています。 安定度は調子の落ちやすさに関係し、S→A→B→Cの順に急激に落ちやすくなります。 安定度と調子の落ちやすさの関係は以下のように決定されます。
安定度のランク | 効果 |
---|---|
S | 「↓2」の結果はいつでも 「↓」 となります。 |
A | 投げた回数にかかわらず、最初の「↓」 を1回だけ 「↓」にできます。 2回目以降の「↓2」はそのまま 「↓」 となります。 |
B | 登板した回に出た 「↓2」のみを 「↓」 にできます。その後の「↓2」はそのまま 「↓2」 となります。 |
C | 「↓2」 の結果はいつでも 「↓2」 のままです。 |
6-2 調子チェックの結果
調子修正が出たら、サイコロの目に調子修正と (マイナスでもそのまま)を加え、調子チェック表で現在の 調子と参照して、
新しい調子を決定します。
ただし、調子修正が10の時は安定度が1ダウン、20のときは2ダウンします。
これによって安定度がAより下がった場合、 「 ↑2」 の結果は 「↑1」になることに注意してください。
また、調子修正が0でないときに調子チェックで 「01」 そのものが出たときは、
もともとの安定度と関係な く、 結果が 「↓2」 となります。
6-2-1 調子修正と投球サイコロ
調子によって、調子修正が投球のサイコロに加えられることがあります。
調子 | 効果 |
---|---|
A | 投球のサイコロそのまま |
B | 投球のサイコロそのまま |
C | 投球のサイコロに調子修正が加えられます |
D | 投球のサイコロに調子修正が加えられます |
6-2-2 調子Dの投手
調子Dの投手が続投する場合、次の回の調子チェックは調子Cの欄を参照し、その結果に従います。
6-3 投球結果
投球結果は2-1に書かれているとおりですが、改めて再掲します。
なお、プレッシャー状態 (オプション) のときに多少変わることがあります。
項目 | 結果 |
---|---|
BS* | 打撃カードに移行 OFはHRと読み替える (ルール7へ) |
BS+ | 打撃カードに移行 OFは1B と読み替える (ルール7へ) |
BS | 打撃カードに移行 (ルール7へ) |
BB | 四球 |
X | X表でX判定 ルール (6-3-2へ) |
G | 内野ゴロ守備表で判定 (ルール8へ) |
IF: | 内野フライ判定表で判定 (ルール8へ) |
K: | 三振 |
6-3-1 左右修整表
左右修整表は投球のときに参照します。 投手の利き腕 (記号を含む) と打者の利き腕の交差する場所にある数 値を投球のサイコロに加えます。ただし、投球サイコロの目が01なら、 そのままとなります。
左と6はそれぞれ左打者に強い左投手、 右打者に強い右投手を表します。
<左>と<右>はそれぞれ左打者に弱い左投手、 右打者に弱い右投手を表します。 両打ちの打者はどちらの腕の投手にも対応できるため、 有利になっています。
6-3-2 X判定
投球が 「X」だった場合、 バッテリーエラーとなります。 X表を用いて何が起こったのかを判定します。 サイ コロを振ってから捕手の 「捕」 の10倍を加え (マイナスでもそのまま)、 その結果をX表で参照します。ただし、 01の目はそのままです。
なお、48以下が出るとプレッシャー状態となります(オプション)。
X表の結果の意味は以下のとおりになります。
項目 | 結果 |
---|---|
PB+ | パスボール すべてのランナーが1進塁。 さらに任意のランナー1人が1進塁。ランナーがいなかったら何も起こらない |
PB | パスボール すべてのランナーが1進塁。ランナーがいなかったら何も起こらない。 |
WP | 暴投 すべてのランナーが1進塁 ランナーがいなかったら何も起こらない。 |
BK | ボーク すべてのランナーが1進塁 ランナーがいなかったら何も起こらない。 |
HP | デッドボール 打者は1塁へ |
BB | 四球 打者は1塁へ |
S+ | 盗塁 SRまたはRRが1以上あるランナーがいて、すぐ先の塁にランナーがいないなら1進塁できる。 該当するランナーがいなかったら何も起こらない。 |
S | 盗塁 RRが3以上あるランナーがいて、すぐ先の塁にランナーがいないなら 1進塁できる 該当するランナーがいなかったら何も起こらない。 |
6-4 ○と◎
投球の結果によっては、投手の休養日数が少なくて済むことがあります。
発生した場合、スコアシートの投手の調子の欄に 「○」 「◎」を書き込みます。 投手の疲労および必要休養日数 (オプション)の判定において、「○」 「◎」のある イニングは投球回数から除外されます。
発生条件は以下のとおりです。 ○は同一投手の投球中1回しか起こりませんが、◎は何回でも発生します。
現象 | 発生条件 | 備考 |
---|---|---|
○ | 1イニングを3人で終わらせた。 四球やヒットがあってもよい。 | 同一投手の投球中、一度のみ発動 |
◎ | 投球または守備で00が出た | 条件を満たせば何度でも発動可能 |
投球の「G」と「IF」および三振 (打撃によるものも含む)だけで三者凡退に取った | 条件を満たせば何度でも発動可能 |