投手の能力-1

結構な回数語っている話題ですが、改めて考えてみまし ょう。

投手の能力と言われると、どのような事を思いつかれるでしょうか。
まずは、三振と四死球はおもいつきますね。

被打率というのもありますが、昨今では「インフィールドに飛んだ打球がヒットになる率は投手によっては変わらない」というヒトもいます。
筆者個人は、投球術や変化球により「打たせてとる」というのもあると思っています。
四死球が少ないことも、要素としてはあるでしょうね。

ただ、これだけでは納得できないこともあります。

好例に1950年オリオンズに、野村武史投手がいます。

(なお、インパクトベースボールでは、投手成績の基礎数値として、投球回が多い25名の投手を使用します。
特に注意のない限り、ランキングは25人中のものです。)

野村投手は、防御率9位 18勝4敗 で 勝率1位。
防御率25位の関根順三投手と比べると
(安打/打者なので、安打/打数の被打率とは違います)
 
   防御率   安打/打者 三振/打者
野村 3.35( 9位)  .276(25位) .080(20位)
関根 5.47(25位)  .269(23位) .105(15位)

野村投手と関根投手を比べると防御率が2点以上差があるのにも関わらず、安打/打者・三振/打者とも関根投手が上ですね。
このデータのみで、ゲームの投手データを作れば関根投手の方が上になりそうです。
それは、おかしな話です。

そこで思いつくは、四球です。安打を打たれなくでも四球で走者をだしていては大量点につながします。
もうひとつXというのは、死球・ボーク・暴投の集合で、走者を進塁させるだけでなく守備陣のテンションを下げる効果も無視できません。
四球とXが少ない投手として、野口二郎投手と荒巻淳投手を並べてみました。

   防御率   四球/打者  X/打者
野村 3.35( 9位)  .050( 5位)  .0043(11位)
関根 5.47(25位)  .077(16位)  .0131(25位)

野口 3.17( 6位)  .019( 1位) .0013( 1位)
荒巻 2.08( 1位) .050( 4位) .0018( 2位)

野村投手が、野口・荒巻両投手ほどではないにしろ、かなり四球の少ない投手でした。
三振の多い林義一投手、安打/打者が少ない武末悉昌投手を並べるとイメージがでてきますねえ。

   防御率   安打/打者 三振/打者
野口 3.17( 6位)  .253(21位) .081(18位)
荒巻 2.08( 1位) .219( 5位) .132( 2位)
武末 3.10( 5位)  .200( 1位) .116( 9位)
林  2.40( 2位)  .204( 2位) .151( 1位)

   防御率   四球/打者  X/打者
武末 3.10( 5位)  .081(19位) .0045(13位)
林  2.40( 2位)  .084(21位) .0067(19位)

野村投手は、三振が少なく、ヒットも打たれるが四球が少ない。
関根投手は、三振が少なく、ヒットも打たれ、四球も多い。

さて、もう少し、いろいろな数字を見ていきましょう。

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